第1回 ダイナック 長谷豊氏インタビュー

ダイナック

震災から立ち上がるメーカー・食材への想い

―バイヤーになって一番心に残っていることを教えてください。

ダイナック

東日本大震災ですね。現地のメーカーさんに訪れた2週間後に、津波が宮城・気仙沼を襲いました。 私の主な担当が鮮魚・魚介類なので、東北の新鮮な食材を求めてよく訪れていたんです。なので、知っているだけに、本当に辛かった。幸い、知り合いのメーカーの方は無事でしたが、その家族や親戚のことを考えると、いてもたってもいられませんでした。 私たちに出来ることは、「早くビジネスにつなげて、メーカー再生を手伝うこと。」それが、メーカーさんの家族を助けることにもつながる!という気持ちから、震災の1週間後には動き出しましたね。 震災後、頑張っているメーカーさんに会ったときは、言葉もなく、かたく握手をしました。その感触を今でも身体が覚えています。

―今回の震災では、食品業界をはじめ、さまざまな影響がありましたよね。地方銀行フードセレクション実行委員会でも、昨年、地方銀行主催の「復興応援商談会」を開催しました。長谷さんにも参加していただきましたが、いかがでしたか?

はい、参加させていただきました。去年は石巻、大船渡、福島で行いましたね。来ていたメーカーさんは、ガレキがあった頃とは明らかに異なる熱気を感じ、なるべく弊社で運営している、ダイニングバー「響」をはじめ、各店舗で取り扱えるように、お話しましたね。

お客様の笑顔が最終ゴール

―物産展や展示会では、どのようなところで立ち止まりますか?

ダイナック

まず、行く前には、事前にどのような企業があるかどうか確かめます。行ったら、とりあえず1周して、気になるところに戻ります。実際に商品を置いていないとダメですね。目で見て確かめたいので。 地方銀行フードセレクションは、日本で、「小さくても頑張ってこだわりを持っているメーカー」が多く、お話ができる良い機会になっていますね。 商品を見るときは、卸すだけじゃなく、商品を口にするお客様の顔まで想像して選びます。やはりお客様の笑顔が最終ゴールですから。これが一番大事です。

―お客様の笑顔を想像して商品を選んでいる。ステキです。現場で20年以上の経験があるから言えることですね。 ちなみに10月開催の地方銀行フードセレクションでは、どのような時期の商品を探していますか?

ありがとうございます(笑) だいだい3か月~半年先の商材ですね。直近であれば、オススメの商品として入れますし、メインであれば、春のグランドメニューに入れる商品を探しています。

長谷川さんの素顔に迫る。男のロマン。「ウイスキー」子ども同然の愛犬のマロン。

―好きなものはなんですか?

お酒と合うものはなんでも好きです。(笑) 特に好きなのは「ウイスキー」。味もですが、ウイスキーの背景にあるストーリーが好きです。男のロマンですね。

―男のロマン。いいですね。そのストーリーとは?

「天使の分けまえ」ってご存知ですか? ウイスキーは瓶に詰める前に木樽で熟成させることでまろやかさが生まれるんです。大体最低でも3年は寝かせます。 その熟成期間に、樽の中身は少なくなってきます。10年寝かせると、25%が無くなると言われています。その25%は天へ行ったわけで、 昔からウイスキー作りの職人は、これを「天使の分けまえ」と呼んでいるんですよ。 この世で一番の大酒のみは「天使」と言うことですかね。ね、ロマンを感じるでしょ。(笑)

―お休みの日は何をされてますか?

ダイナック

趣味が写真なので、風景写真をとったり、愛犬の写真を撮ったりしています。
鎌倉や、稲村ケ崎から江の島などこの時期はよく行きますね。心が洗われる気分になります。
こちらは愛犬のマロン。わが子同然です(笑)
年中サマーカットのロングコートチワワです。

◆一問一答◆
・好きなスポーツ 野球、阪神ファンです 。
・大切にしていること 感度を大切に。


■株式会社ダイナック
HP: http://www.dynac.co.jp/
本店所在地:東京都新宿区新宿1丁目8番1号
創業:1958年3月
事業内容:飲食店の経営
ダイニングバー「響」「燦」、焼き鳥居酒屋「鳥どり」、英国風パブ「ザ・ローズ&クラウン」、本格イタリア料理店「パパミラノ」等を経営