第12回 『奈良×洋食』~洋食の技術を使って、奈良らしく~ 奈良県の伝統野菜をはじめとした商品の開発を行う「株式会社かめいあんじゅ」インタビュー 

2015年から連続して「地方銀行フードセレクション」に出展している「株式会社かめいあんじゅ」。
同社は、「奈良の美味しいものを届けたい」そんな想いから伝統野菜を使用した「奈良ピックルス」を開発しています。
もともと洋食をはじめとした外食を経営されていた同社。
どのように商品が開発されたのか、今回は株式会社かめいあんじゅの代表取締役社長 真鍋 純様にインタビューしました。

◆貴社について教えてください。

元々はヨーロッパの食材を使用した外食店舗を経営。奈良に店舗を出して25年、奈良らしい商品を開発したいという想い

弊社はもともと大阪を中心にフレンチやイタリアンのレストラン、ブーランジェリー・パティスリーなど16店舗を展開しています。
私自身、もともと料理人として、料理を出していました。
25年前、奈良の店舗をやっていくことになった際、 奈良にはいいものがたくさんあるのになぜ商品がないのだろう?と思い、 「ヨーロッパの食材だけでなく、奈良独自のものを使用したい」という気持ちになりました。
そこから、南都銀行さんに「新しい事業計画を考えてみませんか?」と言われて、 「奈良らしいお土産づくり」計画がスタートしました。

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この計画は、おかげさまで南都銀行 ビジネスプラン事業化支援プロジェクトの「〈ナント〉サクセスロード」
にて大賞をいただき、今の商品開発ができています。
昨年「地方銀行フードセレクション」にて試作品をご提案。商品改良を重ね、新たな商品を開発しています。

◆商品の特徴を教えてください。

『奈良×洋食』~洋食の技術を使って、奈良らしく~
伝統野菜「大和トウキ」をはじめとした、「大和野菜」を使用した「奈良ピックルス」と「奈良漬け」

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私たちはもともとフレンチやイタリアンのレストランから始まっているので、洋食との融合にもこだわりました。 商品の特徴は「洋食の技術を使って、奈良らしく」ということで、ワインやチーズに合う商品を開発することに。 そこでピクルスを作ることになりました。

23「奈良ピックルス」の食材は、奈良が日本漢方の発祥の地ということから、「大和トウキ」という古来より栽培されている生薬の茎と葉を使用しました。

「大和トウキ」は4年前まで、薬事法で漢方を扱える薬局等でしか、扱えなかったのですが、現在茎より上が「食品」指定になり、私たちも扱えるようになりました。
“女性を美しくする薬草”として言い伝えられているこの野菜は、爽やかなセロリのような独特の香りが食材のうま味をひきたててくれます。

そしてなんといっても、この奈良らしい「小鹿の形の人参」は女性から支持されていますね。 この「小鹿の形の人参」と「大和トウキ」が見栄えするよう、この商品は詰めるところまですべて手作業で作られています。
愛情たっぷりです。

img_0882そして、今回、新商品として「グルメ奈良漬け」を作りました。
こちらの商品も「洋食の技術を使って、奈良らしく」を合言葉に、 昔から愛されてきた白瓜の奈良漬を食べやすいように小さくカットし、フルーツやもろみを加えた新しい「奈良漬」です。
クリームチーズと一緒に、生ハムやパテと合わせてなど、今まで「奈良漬け」が苦手だった方でも食べやすい、世代を超えて親しんでいただける商品です。
チーズやパン、ワインはもちろん、ウイスキーや焼酎にもよく合います。4種類あるので、ぜひ試してみてください。5

◆地方銀行フードセレクションに出展されて、いかがでしたか?

会場でのバイヤーのみなさまの声をヒントに、試作から販売にいたりました。

昨年初めて出展し、「奈良ピックルス」の試作品を出したのですが、
「奈良のお土産はなかなかないので、探している」という声や「味」についてもご好評をいただき、 名刺交換も130社とさせていただきました。

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バイヤーの皆さまより、色々アドバイスをいただいて、
・「酢も奈良産」
・すべての食材を「国産」
に商品を改訂し、今年4月に製品化に至りました。
まだ量産できないため、すこしずつ販売できる企業様とお取引をスタートしています。
今年は新商品である「グルメ奈良漬け」をはじめ、新たな試作品をもって、食べ方のご提案をしていきたいと思います。

◆今後の展望

加工食品を通して奈良をPR。奈良ブランドを作っていきたい。

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古都奈良には、大和野菜のように、流通量が少なく全国的には知られていない、けれども県民が誇る美味しいお野菜がまだまだたくさんあります。
今まで、友人にギフトや手土産を渡そうとしても、奈良のものというよりは、神戸や大阪など関西のお土産というものしかなく、
奈良に住んでいるのに、手土産をあげられないというもどかしい思いをしたこともあります。
奈良ブランドを作り、奈良に住んでいる人の手土産に、そして観光した人のお土産に、奈良を思い出してもらえるようなこだわりの商品を作っていきたいです。
現在でも、宇陀の黒豆を使用した加工食品や大和トウキを使用した調味料など 奈良と洋を掛け合わせた、新しい味をこれからも開発中!
加工食品を通して奈良を伝えていきたいですね。


株式会社 かめいあんじゅ
担当銀行:南都銀行
本店所在地:大阪市北区天神橋7-5-9
業務内容: フレンチレストラン / イタリアンレストラン / サロンの経営
洋菓子及びパンの製造・販売 / 惣菜、関連商品の製造・販売、レストラン経営、コンサルティング・メニュー開発
URL:https://www.anjou.co.jp/